尿崩症

尿崩症とは

腎臓は尿を作る臓器であり、腎臓で、ろ過された水分などを再吸収、または再分泌を行うことで体外に排出する水分の調整を行っています。
水分を調整するためには、脳の視床下部で作られ下垂体で分泌されるバソプレシンというホルモンが大きく関わっており、犬での尿崩症は、主にパソプレシンの低下により起こるもの(下垂体性尿崩症)により発症します。
また、尿崩症には、腎臓の障害により水分の再吸収ができないもの(腎性尿崩症)もあります。

尿崩症は多飲多尿、特に色の薄いおしっこをする

尿崩症は一見、尿の症状が目につきやすいことから、泌尿器のトラブルを連想してしまいがちですが、ホルモンの分泌により発症することもあるため、内分泌疾患にも当てはまります
初期の腎不全クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)などは代表的な腎性尿崩症の症状も現れます。
多飲多尿と言っても、犬によって個体差は様々です。
健康な犬の場合は、飲水量は体重1kgあたり60ml以下、排尿量は体重1kgあたり26~45ml程度です。
多飲多尿の場合は、飲水量は体重1kgにつき1日100ml以上の水を飲むこと、排尿量は体重1kgにつき1日50ml以上の尿をすることが挙げられます。
しかし、尿崩症を発症した場合は、飲水量は1日に5~6Lほど、排尿量もそれに伴いかなり多くの量を排出します。
尿崩症を発病した犬は、体内の大量の水分が尿に排出されてしまい、そのため体内の水分を補うために、異常なほどの水分を欲しがります。
大量に水を飲める場合は、至って健康的に見えても、水分が不足すると脱水症状を起こし、意識混濁や痙攣が起こる場合もありますので注意が必要です。

尿崩症の症状

・水をたくさん欲しがる
・水をたくさん飲む
・尿の回数が多い
・尿の量が多い
・尿の色が薄い
・元気がない
・食欲減退
・体重減少
・脱水症状
・意識混濁
・けいれん

尿崩症の原因

尿崩症の原因は、下記のようになります。
・下垂体性尿崩症
脳の視床下部で作られ下垂体で分泌されるバソプレシンが腫瘍や外傷、炎症によって低下することにより起こります。
・腎性尿崩症
腎不全や腎臓に悪影響のある毒物の摂取などにより、腎臓が正常に機能しない状況に陥ってしまうことで、水分の再吸収ができないことで起こります。

尿崩症の予防

尿崩症の予防は、これといって明確なものはありません。
過去に腎臓に疾患があったなどの慢性尿崩症に繋がるリスクが高い犬は、特に飲水量や排尿量、尿の色をチェックしてあげましょう。
また、多飲多尿の症状は、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)アジソン病(副腎皮質機能低下症)子宮蓄膿症糖尿病などにも現れますので、多飲多尿を感じたら早めに獣医さんに相談に行きましょう。

尿崩症になりやすい犬種

全ての犬種

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。


投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪

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