犬のニコチン中毒

犬のニコチン中毒とは

ニコチンとは、主にタバコに含まれていることが知られています。
タバコ以外のものであれば、ニコチンパッチ、ニコチンガムなどのものに含まれています。
また、野菜のトマトやナス、ピーマン、ジャガイモなどの他のナス科の植物にも含まれていますが、これらの植物に含まれているニコチンの量はごく微量です。
ここでのニコチン中毒とは、犬がタバコやタバコが浸かっていた水などを誤飲、誤食してしまった場合に中毒症状を起こすことを指します。
ニコチン中毒は、命を落とす恐れもある怖い中毒症の1つです。

目次

タバコ1本あたり0.5~2mgのニコチンが含まれている

人間でも赤ちゃんや幼い子供がタバコを誤飲、誤食してしまったという事例があります。
それと同じように犬もタバコを誤食、誤飲してしまうこともあります。
タバコを誤飲、誤食するとタバコに含まれるニコチンにより、中毒症状が現われます。
人間の子供では1mg/kgの吸収で中毒が起こると言われていますが、犬の場合は約1~2mg/kgのニコチンの吸収で中毒症状が現われると言われています。
そして、犬の場合の致死量は約8mg/Kgと言われています。
また、ニコチンは水に溶けやすい物質であることから、タバコが浸かっていた水を飲んでしまった場合は体内への吸収が早いため、より早急な治療が必要になります。
家庭ではタバコを吸っていない環境だったとしても、ポイ捨てされたタバコを誤食してしまうケースも充分にあり得ますので、散歩のときなどは愛犬の様子を見守ることも大切です。

犬のニコチン中毒の症状

・元気消失
・ぐったりして動かない
・歩けない、立ち上がれない
・大量のよだれを垂らす
・嘔吐
・下痢
・脈拍増加、低下
・呼吸が荒く速い
・震える
・瞳孔が開く
・呼吸困難
・けいれん
・意識消失

犬のニコチン中毒の原因

ニコチン中毒の原因は、ニコチンを含む紙巻きタバコ、葉巻、刻みタバコ、かぎタバコ、電子タバコやそれらが浸かっていた水分、ニコチンパッチ、ニコチンガムなどのニコチン置換療法用の人間用の薬を誤飲、誤食することが原因です。

犬のニコチン中毒の予防

犬のニコチン中毒の予防は、タバコを犬の近くに保管しないことです。
犬のニコチン中毒の多くは、人間の不注意で発生します。
タバコや置換療法用の人間用の薬は、犬の背が届かない場所で必ず保管するようにしましょう。
また、野外でタバコを吸った場合はポイ捨てせず、自分で必ずきちんと片付けるようにしましょう。
また、タバコの副流煙も犬にとっては害でしかありません。
家の中でも分煙するなどの工夫を行うようにしましょう。
そして、犬がタバコを食べてしまった場合は自己判断せず、必ず動物病院へ早急に向かいましょう。

ニコチン中毒になりやすい犬種

全ての犬種

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。


投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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