犬の小脳障害

犬の小脳障害とは

小脳とは、大脳の後ろに位置しており、平衡感覚などの感覚情報を元に眼球運動や体のバランスを司る働きをしている部分です。
この小脳に何らかの原因により、異常が起きることで様々な症状が現われるのが小脳障害を呼ばれるものです。

対象との距離感が把握できなくなる

小脳障害を発症した犬は、体のバランスを均等に保つことが難しくなるため、ふらつきや体の揺れが見られます。
そして、対象との距離感が把握できなくなるため、食事を摂る際に食器からまだ離れている距離で口を動かそうとしたり、食器にぶつかってしまったりという行動が現われます。
また、歩く際にも、足の曲げ方や歩幅がぎこちない、大げさになることもあります。
他にも前庭疾患の特徴でもある、斜頸、旋回運動、眼振などの症状が見られることもあります。

犬の小脳障害の症状

・動き出す前に体が揺れる
・食事や水がうまく食べられない
・歩き方がぎこちない
・歩幅が一定間隔でない
・首を一定方向にずっと傾げている
・片方の耳を地面に向けるように首が傾く
・眼球が揺れている
・同じ方向にグルグル回って前に進めない
・よろける、こけてしまう
・立ち上がろうとしても倒れてしまう
・食欲不振
・よだれを大量に垂らす
・嘔吐
・元気がない

犬の小脳障害の原因

小脳障害が起こる原因は4つに分類されます。
・小脳変性症
小脳の変性や先天性の奇形によるもので、非進行性小脳変性症と進行性小脳変性症があります。
進行性小脳変性症は、時間の経過によって症状が重篤化しますので、より注意が必要です。
小脳低形成症
先天的に小脳が委縮した状態で生まれてくることによります。
・後天性
ウイルスや細菌感染、頭部への外傷や衝撃、栄養不足、脳腫瘍、老化などにより小脳に異変が発生することによります。
・病原体への感染
妊娠中の母犬の胎内、または生まれてすぐの子犬の時期にヘルペスやウイルスに感染することです。

犬の小脳障害の予防

小脳障害の予防は、残念ながら確立されていません。
しかし、後天性の原因である頭部への外傷や衝撃を防ぐために、落下事故や交通事故に合わないように注意してあげることが大切です。
愛犬の行動で不安な点があれば、獣医さんに相談しましょう。

小脳障害になりやすい犬種

・小脳変性症(非進行性小脳変性症)
アイリッシュセッター
ワイヤーフォックステリア
サモエド
チャウチャウ
ラフコリー
ボーダーコリー
ラブラドールレトリバー
ビーグル
など
・小脳変性症(進行性小脳変性症)
ラフコリー
ブルドック
ブリタニースパニエル
など
小脳低形成症
エアデールテリア
チャウチャウ
ボストンテリア
ブルテリア
など

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。


投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪

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