異所性尿管

異所性尿管とは

異所性尿管とは、腎臓で作られた尿が膀胱に運ばれる道となる尿管が、先天性による構造の異常により、膀胱以外の部分に繋がってしまっている病気です。
そのため、膀胱に溜められないことによって、持続的な尿漏れをしてしまいます。

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異所性尿管はメスの犬の方がオスよりも8倍発症傾向が高い

異所性尿管を発症する犬は、メスの犬が多く、尿管が子宮や膣または尿道に繋がってしまっていることが多くあります。
また、純血種の犬で好発犬種が認められています
異所性尿管を発症している犬は、排尿コントロールが難しいことから、トイレに間に合わない、失禁が多い、陰部の周辺の被毛がいつも汚れてしまっているなどの症状があります。
トイレのトレーニングをしているのに、おしっこだけ頻繁に失敗してしまい、飼い主さんが動物病院で相談し検査をすると異所性尿管だった、ということもありますので、不安に感じたら獣医さんに相談しましょう。
また、異所性尿管であることに気付かず、放置してしまっていると、尿により陰部の周りがただれてしまい、皮膚炎に繋がったり、膣炎を起こすこともあります。

異所性尿管の症状

・トイレをいつも失敗する
・トイレが上手にできない
・おしっこだけ失敗する
・失禁することが多い
・いつも陰部のまわりが濡れている
・陰部のまわりが汚れることが多い
・陰部の周りが赤くなっている

異所性尿管の原因

先天的な泌尿器の構造により、尿管が膀胱以外の場所へ繋がってしまっていることが原因です。

異所性尿管の予防

異所性尿管の予防は、残念ながらありません。
しかし、度重なるおしっこの失敗が異所性尿管であれば、排尿コントロールが難しいので、どう頑張ってもできないことは仕方がありません。
これでは、トイレの失敗により飼い主さんもストレスが溜まりますし、怒られたり、注意された犬もストレスが溜まってしまいます。
ですので、トイレトレーニングを頑張って行っても上手くいかない場合は、動物病院で相談してみましょう。
造影検査により、異所性尿管の発見をすることができます。
飼い主さんもペットも、お互いが暮らしやすい生活に近づくためにも、不安なことがあれば、動物病院を頼りましょう。

異所性尿管になりやすい犬種

ニューファンドランド
シベリアン・ハスキー
ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア
ワイヤー・フォックス・テリア
ウェルシュ・コーギー・カーディガン
ブルドック
トイ・プードル
など

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。


投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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