網膜剥離

網膜剥離とは

網膜剥離という目の病気を聞いたことはあるけれど、具体的にどんな症状や原因で起こる病気なのでしょうか?
目に強い衝撃が加わると起こると聞いたことがあるかもしれませんが、犬の網膜剥離は、実はその他の様々な原因によっても引き起こされる病気なのです。

まず、水晶体がカメラのレンズでピントを合わせる組織なら、網膜はそれを映し出すフィルムのような働きをしている組織と言えます。
入ってきた光の情報を、網膜で電気信号に変換して視神経から脳へ送られているのです。
その網膜は脈絡膜にくっついているものなのですが、様々な原因により脈絡膜から剥がれてしまっていたり、破れてしまっている状態が網膜剥離と呼ばれます。

網膜剥離は痛みを感じづらい!?

網膜剥離の怖いところは、長期間になると失明の可能性もあるということです。
しかし、網膜剥離は通常は痛みを感じないことが多く、犬は人間のように喋ることができないですし、初期段階では気付きにくいことが多いため、おかしいな?と思って病院に連れて行ったときには視力や視野がかなり落ちているということが多いので注意が必要です。

網膜剥離の主な症状

・目が赤く見える(黒目の部分が赤く見える)
・目の前のものに気付かない
・ものにぶつかることが多くなった
・夜間の散歩を嫌がるようになった
・片方から触ると驚く
・においを嗅ぐ仕草が増えた
・目の前に手をかざしても反応しない

網膜剥離は剥がれ方に分類がある!

網膜剥離と一概に言っても、剥がれ方により分類されます。

◆裂孔原性(れっこうげんせい)
裂孔原性は、網膜に傷や穴ができて目の中を満たしている硝子体という液体が漏れ出すことによって剥がれることを言います。

◆牽引性(けんいんせい)
目の病気などで網膜の内側に新しくできた血管などにより、網膜が引っ張られることによって剥がれることを言います。

◆滲出性(しんしゅつせい)
他の眼病や病気などから網膜に炎症が起きることによって、網膜が剥がれることを言います。

網膜剥離の主な原因

犬の網膜剥離の原因は様々なものが考えられ、分類された症状から原因が異なってくる病気です。
網膜剥離は、剥離された状態が長期間続くと失明に至る病気ですが、短期間であれば視力は回復することもありますので、原因を知っておくことはとても大切です。

裂孔原性

裂孔原性は、先天性の網膜の異形成やコリーアイ(コリー眼異常)などの理由や目の手術などが挙げられます。
硝子体は通常ゼリーのような状態なのですが、これが何らかの異常によりサラサラになってしまうことも原因として挙げられます。

牽引性

牽引性は、目の中に炎症が起きた後に発症し、目の手術をした後や外傷が主と言えます。
また稀ですが糖尿病から発症する、糖尿病性網膜症も引きがねになります。

滲出性

滲出性は、脈絡網膜炎(脈絡が炎症を起こし網膜にまで広がってしまうこと)や、高血圧などが原因として挙げられます。
脈絡網膜炎はジステンパーウイルス、トキソプラズマなどの感染からも引き起こされます。

網膜剥離の予防

網膜剥離は痛みもないことから、初期の発見は大変難しい病気です。
ですので、目の先天性疾患を持って生まれやすい犬種や、他の眼病や全身性の病気(糖尿病甲状腺機能低下症など)を患っている犬は定期的に動物病院で検診を受けることが大切です。
また、日常生活の中で見えづらそうにしていないか気にしてあげていることも、とても大切なことです。

網膜剥離を早期発見できた場合は、動物病院で網膜をしっかり定着させる手術を行うことにより、剥がれることを防ぐことも可能です。

網膜剥離になりやすい犬種

コリー
ラブラドール・レトリバー
サモエド
オーストラリアン・シェパード
イタリアン・グレーハウンド
シー・ズー
ラサ・アプソ
ウエイト・ハウンド・ホワイト・テリア
ビション・フリーゼ
トイ・プードル
など

わんちゃんの目に不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪

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