アレルギー

2021年12月15日

アレルギーとは

人間でもアレルギー症状でお困りの人が多いですが、犬も人間と同じようにアレルギー症状が出ることがあるのをご存知でしょうか？

ノミやダニによるもの、花粉やハウスダストマイト、食べ物、などによって、犬もアレルギー症状を起こすことがあるのです。

まず、アレルギーとはどのような仕組みで起こるかお話します。
基本的に、アレルギーが起こる仕組みは犬も人間と同じです。
まず、異物が体内に侵入してくると免疫が反応し、抗体を作り出します。
次にまた異物が侵入してくると、前回作られた抗体が過剰に反応し、かゆみや発疹などの症状を引き起こすのです。
アレルギーには様々な原因があり、増加傾向にあります。

犬のアレルギーは皮膚に目立って症状が出やすい

アレルギーと聞くと、くしゃみや目の痒みと言った症状を思い浮かべる方も多いと思いますが、犬のアレルギーの症状は特に皮膚に症状が出やすいのが特徴です。

また、稀に処方された薬やワクチンでもアレルギーを発症する犬もいます。
この場合は強く症状が出やすく、アナフィラキシーショックを起こす場合もあり命の危険も伴いますので、注意が必要です。

アレルギーの症状

・皮膚に赤みが出る
・体をかゆがる
・体を噛む(尻尾や手、足など)
・体や足をなめ続ける
・家具や床に顔や頭をこすりつける
・毛が抜ける
・目の周りの毛が抜ける(赤く見える)
・口の周りに湿疹ができる
・口の周りの毛が抜ける
・お腹、脇の下、肛門周りに湿疹ができる
・フケやかさぶたがでる
・皮膚が脂っぽくべたべたする
・皮膚がただれる
・ノミの糞を見つけた
・嘔吐する
・トイレの回数が増えた
・お腹がゆるくなった
・頭を振る
・耳をかゆがる
・耳がくさい

犬のアレルギーは外耳炎を併発することも多いため注意が必要です。

アナフィラキシーショックについて

アナフィラキシーショックは命の危険が伴う、非常に危険な状態です。
下記の症状が見受けられたら、すぐに動物病院に向かいましょう。

・よだれをたらす
・呼吸困難
・嘔吐
・下痢
・ぐったりしている
・蕁麻疹
・顔がパンパンに腫れる

これらの症状はアレルゲン摂取後、30分～1時間で発症します。

アレルギーの原因

アレルギーの原因は様々なものがあります。

ノミアレルギー、昆虫アレルギー

ノミや蚊などの昆虫の唾液にアレルギー反応を起こして発症します。

食物アレルギー

最も一般的な食物アレルゲンは、牛肉、乳製品、小麦、穀物、大豆、鶏肉、卵です。
また、食品添加物もアレルゲンになります。
これらにアレルギー反応を起こして発症します。

アトピー性皮膚炎

空気中に飛散する花粉やハウスダストマイト(カビやダニ、他のペットのフケなど)などにアレルギー反応を起こして発症します。

アレルギーの予防

まず、アレルゲンを除去するために、ペットの生活環境を清潔に保つことが予防につながります。
ベットや毛布など犬の体に触れるものは、定期的に洗濯することで花粉やハウスダストマイドなどを減らすことができます。
また、部屋に空気清浄機を置くことで空気をきれいに保つことができますので、取り入れることも有効です。
外で散歩をした場合は、家の中に入る前に、毛についたアレルゲンをブラッシングで払っておうちに入りましょう。
ペットの多頭飼いの場合は、アレルギーが出ているペット以外の子たちも清潔にしてあげる必要があります。

食物アレルギーについては、与えたことのない食事は必ず少量から与えるようにしましょう。
しかし、ペットが普段食べている物でも、急に発症することがあります。
その際は、アレルゲン物質を除去した食事にしてあげましょう。
手作りのごはんが安全ですが、フードも近年販売されています。
例えば、通常フードのタンパク質をシカ肉、魚、カモ肉に置き換えたものです。
これらを上手に使いながら、ごはんを支度してあげましょう。

アレルギーになりやすい犬種

ゴールデン・レトリーバー
ラブラドール・レトリバー
ダルメシアン
ブルドッグ
ボストン・テリア
柴犬
シャーペイ
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
ミニチュア・シュナウザー
トイ・プードル
シーズー
ミニチュア・ダックスフンド
パグ
チワワ
など
わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。