眼瞼内反症とは
目には眼球を保護するための瞼があります。瞼の別の呼び方は眼瞼(がんけん)と言います。
眼瞼内反症とは、瞼や涙袋などの先端部分が眼球の方に巻き込まれてしまい、瞼やまつ毛が眼球に触れてしまっている状態のことを言います。
分かりやすく言うと人間で言う逆さまつ毛の状態に似ています。人間でも逆さまつ毛はとても不快ですよね!
眼瞼内反症によって他の眼病リスクも上がる
眼瞼内反症は、瞼やまつ毛が眼球に触れてしまうということをお話しましたが、この状態は目にとって大変なことです。
顔の表情を動かすたびに、目の周りの筋肉も動くわけですから、常に眼球が何かと触れている状態になってしまうのです。
犬は視力よりも嗅覚に頼る傾向がありますが、それでも目の役割はとても重要なものですよね。
眼瞼内反症は、症状や原因によって目の表面にある角膜などを傷付けて炎症を起こし、角膜炎や結膜炎などの他の目の病気も引き起こす可能性がある病気です。
角膜炎などを発病してしまうと、目が白く濁ったり、治療にも時間がかかってしまうこともあるため注意しましょう。
眼瞼内反症の主な症状
・目をこする仕草が多い
・目を痛がる
・涙が多い
・目やにが多い
・目尻、目頭のあたりが不自然に見える
・左右の目の大きさが違う
・片目を瞑っている
眼瞼内反症の主な原因
犬の眼瞼内反症は、遺伝的要素が多い傾向にあり、その場合は早くて生後2か月~3か月、遅くとも1歳程度に症状が現われてきます。
また、頭の部分の皮膚がたるんでいる状態の犬種は、どうしても目の周りの皮膚もたるみがちになり、瞼が巻き込まれやすい傾向にあるので注意が必要です。
この場合は、目尻側が眼瞼内反症を起こしやすいのが特徴です。
それ以外の犬種の場合は、目頭側が眼瞼内反症を起こしやすい傾向にあります。
その他の原因としては、重度の結膜炎や角膜炎などの他の目の病気の後遺症から発病することもありますし、加齢によって目の周りの筋肉が衰えることによって発病することもあります。
眼瞼内反症の予防
眼瞼内反症は、生まれつきの顔の形によって発病リスクがあるということを豆知識として知っておくだけでも大切かと思われます。
目の開き方が小さい犬種、垂れ目の犬種、目の周りの皮膚が柔らかく伸びやすい犬種がリスクがあると言われています。
眼瞼内反症の発病リスクが高い犬種は、日頃から目のチェックを行うようにしてあげましょう。
また、子犬の頃からよく目を気にする仕草をしている犬にも、注意をして見てあげることが大切です。
更に、目の周りの外傷からも眼瞼内反症になることもありますので、まずは怪我をしない環境を整えてあげることが大切です。
眼瞼内反症になりやすい犬種
セントバーナード
グレート・デン
ニューファンドランド
ラブラドール・レトリバー
チャウ・チャウ
バセット・ハウンド
ブラッドハウンド
シャーペイ
ペキニーズ
ブルドッグ
アメリカン・コッカ―・スパニエル
パピヨン
シーズー
ヨークシャテリア
パグ
トイ・プードル
など
よく似ている病気として眼瞼外反症というものもありますので、参考にしてみてください。
わんちゃんの目に不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。
投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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