ブドウ中毒

ブドウ中毒とは

犬が食べてはいけない食べ物の1つに果物のブドウがあります。
ブドウ中毒とは、果物のブドウを犬が食べることによって主に急性腎不全、腸管炎症、または出血を発症、急速に進行する尿毒症、脳へのダメージが現れることを言います。

ブドウの成分のどの物質が犬に悪影響を与えているかは、まだ定かではありません。
しかし、アメリカ動物虐待防止協会の研究者たちにより、ブドウやレーズンを摂取した89頭の内、全ての犬が腎機能障害を発症、11匹は前脳、小脳、前庭などに神経障害、脳損傷を発症、結果47匹の犬が死亡という報告を行っています。
日本でも、ブドウやレーズン、ブドウの皮を摂取した犬の死亡報告例があります。

目次

ブドウを食べると犬はどうなるのか

犬がブドウを摂取して24時間以内に、嘔吐、下痢、食欲低下、震え、呼吸が荒くなるなどの症状が現われます。

ブドウ中毒は、ブドウを摂取した犬全てが発症するわけではなく、個体差があります。
さらに、症状も急激に状態が悪化し数日以内に死亡してしまうものから、治療を行っても後遺症が残るもの、後遺症も残らずに元気に回復するものなど様々です。
しかし、万が一のことを考えると『ブドウは犬には与えないに越したことはない』ということになります。

さらに、どのくらいの量が致死量に値するのかということに関しても、未だ研究中です。
研究者らの報告によれば、ブドウは体重1㎏あたり3g~32g、レーズンは11g~30gと言われています。

ブドウ中毒の症状

・嘔吐
・下痢
・腹痛
・お腹を触ると嫌がる、怒る
・食欲低下
・震える
・呼吸が速く荒くなる
・元気がなくなる
・脱水

ブドウ中毒の原因

ブドウ中毒の原因は、まだ解明されていません。
ブドウの成分自体が問題があるのか、または、殺虫剤などによる汚染のものなのか、ブドウに付着していたカビによる毒素のものなのか研究されています。

ブドウ中毒の予防

ブドウ中毒の予防は、ブドウを犬に与えないことです。
ブドウやレーズンはパンや、クッキー、シリアルなどにトッピングされていることもありますし、ジュースやワインに加工されているものもありますので、犬が食べないように工夫をすることが大切です。

人間が食べているものを与えられている犬は、人間の食べ物に興味を示しますし、盗食の原因にも繋がります。
ブドウ中毒はブドウの皮でも発症した事例があることから、ブドウを食べた後の後片づけの方法にも気を配るようにしましょう。

ブドウ中毒になりやすい犬種

全ての犬種

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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