前立腺腫瘍

前立腺腫瘍とは

前立腺腫瘍とは、オスの犬で10歳~シニア犬で多く発生する前立腺の悪性の腫瘍です。
前立腺とは、オスの犬の膀胱に位置する副生殖器で前立腺液の分泌をしています。
前立腺液は、精子と混ざり合うことにより精液になります。
現在では、去勢と前立腺腫瘍の関係性ははっきりとわかっていません。
しかし、前立腺腫瘍を患う犬の約50%程度は去勢手術を行っている犬との報告もあります。

目次

前立腺腫瘍は転移が多くみられる

人間と比較して犬の前立腺腫瘍の発生は少ない傾向がありますが、発生した場合はそのほとんどが悪性であると言えます。
そして、骨盤、腰椎、腰椎のそばにあるリンパ節などに転移が多くみられます
転移した場所にもよりますが、肺に転移すれば肺水腫や呼吸困難、骨に転移した場合は歩行障害や体重減少などの症状が発生します。
また、前立腺腫瘍が進行した場合、物理的な膀胱や尿路、直腸の周りの圧迫を起こすため、排便時のしぶり、排便困難、排尿困難、疼痛、尿路閉塞などを伴います。
しかし、前立腺腫瘍の症状は、年齢に伴う加齢の症状とも似通っている点があるため、気付きにくいことがあり、動物病院へ向かった時には、他の臓器への転移が発生している状況であることが多いので、注意してあげましょう。

腰椎腫瘍の症状

・排便の姿勢をとるが何も出ない
・排便をしようとするが少ししか出ない
・血便
・尿の量が少ない
・尿が出ていない
・血尿
・腰部分を痛がる
・後ろ足まわりを痛がる
・歩き方がおかしい
・元気がない
・食欲が落ちる
・体重が減る
・動きたがらない
・リンパ節の腫れ

前立腺腫瘍の原因

前立腺腫瘍の原因は、現在のところまだ特定に至っていません。
しかし、性ホルモンが何らかの影響を与えているのではないかとの見方もあります。

前立腺腫瘍の予防

前立腺腫瘍の予防は、原因が特定できていないため難しいと言えます。
よって、愛犬がオスであることや高齢期であることなどの発生傾向が高い場合は、普段の生活から愛犬のトイレを行う仕草やトイレの回数、排泄されたものの色や形状を知っておくことが大切です。
何か異常があれば、できるだけ早く動物病院で検査を受けることをおすすめします。
また、定期的にペットドックを受けることは、あらゆる病気の早期発見に繋がります。

前立腺腫瘍になりやすい犬種

シェットランド・シープドッグ
スコティッシュ・テリア
エアデール・テリア
ドーベルマン・ピンシャー
など

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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