ブルセラ症とは
ブルセラ症とは、ブルセラ属の細菌に感染することによる人畜共通感染症(ズーノーシス)の1つです。
主な感染経路は流行地における感染した牛などの家畜との接触、殺菌処理されていない乳酪製品の摂取、母子感染、繁殖行為になります。
ブルセラ症は、人間には感染しづらい傾向がありますが、犬への感染は強く、2007年1月に大阪府にて犬の集団感染が報告された他,2008年8月には東京都と千葉県で集団発生が報告されています。
ブルセラ症は繁殖活動に影響を与える
ブルセラ症の病原体であるブルセラ属の細菌は、リンパ管、オス犬の生殖組織、メス犬の胎盤などを好む傾向があり、繁殖が不可能になります。
メス犬が感染した場合は、不妊になることが挙げられます。
妊娠中の犬の場合は、妊娠してから50日程度での死産、流産を引き起こします。
もし、無事に子犬が産まれたとしても、出産してから数時間で死亡してしまうケースが多いのが事実です。
オス犬の場合は、精巣の腫れや縮小などの精巣炎、精液の異常により不妊になることが挙げられます。
さらに、病状が進行してしまうことにより、リンパ節の腫れ、ぶどう膜炎、脊椎炎、心内膜炎などが併発しますので注意が必要です。
ブルセラ症の症状
・流産(メス)
・死産(メス)
・精巣の腫れ(オス)
・精巣の縮小(オス)
・精液の減少(オス)
ブルセラ症は、目立った症状が無く、気付かないうちに蔓延していることがあります。
突然の流産や死産により、動物病院で検査を行ったところブルセラ症が判明することが多いのです。
ブルセラ症の原因
ブルセラ症の原因は、ブルセラ・カニスと呼ばれる細菌に感染することです。
感染経路は以下のようになります。
・感染犬の流産時の汚物や尿などの排泄物の経口感染
・感染犬の乳汁の経口感染
・交尾感染
人間の場合は、感染犬の死体や流産時の汚物などに接触して感染します。
ですので一般の飼い主さんよりも、ブリーダーさんや獣医師さん、動物看護士さんの感染が多いと言われています。
ブルセラ症の予防
ブルセラ症を予防する方法は、他の犬と接触したあとは清潔にすることです。
人間であれば、石鹸を使った手洗いやうがいを行いましょう。
また、ペットが流産した場合は、素手で触らず、ゴム手袋やマスクを着用して対処しましょう。
ブルセラ症は、犬が不特定多数集まる場所で発生しやすい傾向があります。
また、散歩時のトイレマナーとして尿を洗い流す十分な量の水を使用しましょう。
ブルセラ症になりやすい犬種
全ての犬
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
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