ジアルジア症

ジアルジア症とは

ジアルジア症とは、ジアルジアと呼ばれる原虫が小腸に寄生することによって消化器の症状が現われる病気のことです。
ジアルジアは人への感染も報告されており、人畜共通感染症(ズーノーシス)の1つであるとされていますが、実際に動物から人に感染するかどうかについては、はっきりとはまだ不明です。
しかし、研究報告からは、犬と人に感染したジアルジアの遺伝子型に共通があったとのこともあります。
ジアルジアの感染経路は、主にジアルジアに汚染された水や食物を介したものであり、経口感染によるものです。
日本での人間の発症は稀であり、環境整備が整っていない発展途上国を旅行した方などが発症した経緯があります。

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ジアルジア症は子犬やシニア犬にとっては危険

ジアルジア症は、免疫力が高い大人の犬は感染しても無症状であることが多い反面、免疫力が低い子犬やシニア犬が感染すると、下痢や食欲不振、体重減少などの症状が現われます。
免疫力が低いということは、ジアルジア症以外の病気の併発にもなりかねないこと、また、体重減少から体力が落ち、さらに免疫力が低下してしまうことがあり、注意が必要です。

ジアルジア症の症状

・水っぽい下痢
・ゼリーのような下痢
・食事をしているのに体重が増えない
・食事をきちんと摂っているのに痩せる
・成長が留まる(子犬)
・便のにおいがきつくなった
・悪臭の強い下痢
・食欲減退
・お腹を痛がる
・お腹を触ると嫌がる、怒る

ジアルジア症の原因

ジアルジア症の原因は、ジアルジアに感染した動物の便が、土壌中に染み込み、水や土などの環境を汚染し、それを食す、または飲むことによって感染することです。

ジアルジア症の予防

ジアルジアは肉眼では確認できないほどの小さな原虫であり、予防することは難しいとされています。
しかし、ジアルジアは多数の犬がいる場所で感染が拡大していることがあり、ペットショップやブリーダーから来た犬の約33%が患っていると言われているようです。
そのため、犬をおうちに迎えたら、健康診断を動物病院で受けましょう。
そして、ジアルジアは犬の便に排出されることから、成長しても定期的に健康診断を行うことによって、感染を早期発見することが二次感染を防ぐために大切です。
さらに、散歩時には水たまりや雑草などの誤食、誤飲を防ぐことも重要です。

ジアルジア症になりやすい犬種

全ての犬種

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。


投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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