クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

クッシング症候群とは

クッシング症候群とは、腎臓のすぐ側にある副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることにより、体に様々な症状をきたす病気です。
クッシング症候群は別名、副腎皮質機能亢進症と呼ばれます。

コルチゾールはどんな働きをしているホルモンなのか?

コルチゾールというホルモンは
・血圧の維持
・炎症や免疫を抑える働き
・筋肉でタンパク質を代謝
・脂肪組織で脂肪を分解、代謝
・インスリンの働きを阻害し適正に保つ
などの働きをしており、どれも生命活動に大変重要な役割を担っています
クッシング症候群によりコルチゾールが増加することは、これらの働きが強くなり、体に悪影響を及ぼします。
よって、糖尿病や細菌や寄生虫の感染などの他の病気のリスクが跳ね上がるということになります。
クッシング症候群に併発して起こりうる病気は、上記の他に甲状腺機能低下症膵炎、高血圧、血栓症、膿皮症などがあります。

クッシング症候群の症状

・多飲多尿
・尿の色が薄くなる
・お腹が膨れてくる
・皮膚が薄くなる
・皮膚が黒ずむ
・筋肉が落ちたように感じる
・左右対称の脱毛
・毛ヅヤが落ちる
・口をあけてしんどそうに呼吸をする
・呼吸が速い
・神経症状
・性格が変化した
・夜鳴きや徘徊をするようになった

クッシング症候群の原因

クッシング症候群の原因は、大きく3つあります。

・脳下垂体に腫瘍ができることで、コルチゾールの分泌を促す信号にエラーが起き、多量に分泌されてしまうもの(クッシング病)
・副腎に腫瘍ができ、コルチゾールが多量に分泌されてしまうもの(原発性)
・慢性的なステロイド剤などのコルチゾールの働きと似ている薬の投与によるもの(医原性)

一番多く発症されているものは、脳下垂体に腫瘍ができることによるクッシング病です。
腫瘍と聞くと不安に思うかもしれませんが、多くは良性の腫瘍であり、悪性であることは稀です。

クッシング症候群の予防

クッシング症候群の予防法は基本的にはありません。
しかし、他の病気の治療としてステロイド剤の長期服用が必要な犬は、注意点などをしっかりと聞き、治療にあたることをおすすめします。

クッシング症候群の症状は老化と間違われやすい傾向がありますが、多飲多尿などの飼い主さんが気付きやすい症状のポイントもありますので、そのような仕草が見られた場合は早めに動物病院を受診させましょう。

クッシング症候群になりやすい犬種

全ての犬種

クッシング症候群は、とくに8歳以上の高齢の犬に発症が多く見られる病気です。

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪

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