レッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死症)

レッグ・ペルテス病とは

レッグ・ペルテス病とは、大腿骨頭壊死症とも呼ばれる病気で、太ももの大腿骨が骨盤に連結される部分(骨頭)が何らかの原因により壊死してしまう病気です。
発見者の名前の由来からレッグ・カルベ・ペルテス症と呼ばれたり、レッグ・パーセス病とも呼ばれることもあります。
生後3ヵ月~1歳前後の成長期における小型犬に発症傾向が高く、手術が必要になることが多い病気です。

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レッグ・ペルテス病は手術以外にも内科的治療もある

レッグ・ペルテス病は、軽症の場合は鎮痛剤やレーザー治療などの内科的治療や運動を抑制することによって治療を行うことができます。
しかし、多くの場合は、手術により壊死した骨頭を切除することになります。
必要があれば人工関節に置き換えることもあります。

レッグ・ペルテス病は、多くの場合、片足の発症ですが、稀に両足ともに発症することもあります。
足を引きずるような歩き方をしたり、足に力が入らない、足を触ろうとすると怒る、足を痛がるなどの症状が出ます。
また、後ろ足を上げて歩くような仕草をしたり、3本の足で立つなどの症状もありますので、生後1年未満の犬がこのような仕草をした場合は、動物病院で検査を行ってもらいましょう。
足の痛みや違和感から座る時間が多く、うちの子は大人しいと勘違いしてしまう飼い主さんもいます。
なので、気付いた時には症状が進行しているということもあるので注意が必要です。

レッグ・ペルテス病の症状

・足を触られることを嫌がる
・足を触ると痛がる
・足を引きずるような仕草をする
・足を触ると鳴く、噛む
・運動を嫌がる
・座る時間が多々ある
・地面に足が付かない
・3本の足で立とうとする
・食欲減退
・足が1本だけ細くなる(筋力低下)

レッグ・ペルテス病の原因

レッグ・ペルテス病の原因は、大腿骨頭への血液の流れや供給が不足することにより発生します。
しかし、どうして血液の流れや供給が不足してしまうのかについては、まだ明らかになっていません。
小型犬や特定の犬種に発生が多い事から、遺伝性によるものや血管の構造などの要因が原因ではないかとされています。

レッグ・ペルテス病の予防

レッグ・ペルテス病の予防は、原因が明らかになっていないため予防が難しいとされています。
よって、小型犬を飼っている方や、レッグ・ペルテス病を発病しやすい傾向がある犬種を飼っている方は、成長期における犬の様子をしっかり観察してあげましょう。
そして、少しでもおかしいな、と感じたら動物病院で診察を受けましょう。
レッグ・ペルテス病は、手術後、長期的なリハビリが必要になることもあります。
獣医師の指示に従い、根気よく行ってあげましょう。

レッグ・ペルテス病になりやすい犬種

ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア
トイ・プードル
ダックス・フンド
パピヨン
ポメラニアン
チワワ
など

小型犬に発症が多い傾向がありますが、稀に全てのサイズの犬種に発症しますので注意が必要です。

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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