犬のアナフィラキシーショック

犬のアナフィラキシーショックとは

アナフィラキシーショックとは、薬物や食べ物などに含まれる抗原が体内に入ることによって発生する激しいアレルギー反応のことです。
アナフィラキシーショックは抗原摂取後直後~数十分という短時間で急速に発症します。
そのため、様々な症状が急速に現れ、重症化してしまう例も少なくなく命に関わることもあるので、速やかに適切な処置を行わなければいけません。

目次

ワクチンでアナフィラキシーショックが起こることもある

一般的にアナフィラキシーショックと聞くと、ヘビやハチの毒をイメージしてしまいそうですが、犬のアナフィラキシーショックはワクチンの副反応でも見られることもあります
ワクチン接種後のアナフィラキシーショックであれば、動物病院でそのまま速やかに治療を行うことが可能です。
ワクチン接種後、待機指示があった時間は動物病院、または近隣で愛犬の様子を伺うようにし、異変を感じたらすぐに知らせましょう
また、ワクチンで過去にアレルギー反応が認められた犬は、ワクチン接種前に必ず獣医さんに告げて指示を仰ぎましょう。
アレルギーの症状が、アナフィラキシーショックや症状が重篤だった場合はワクチンが接種できない場合もあります。
その場合は伝染病などの感染リスクを考慮して、抗体検査を行うようにしましょう。
抗体検査により、抗体が十分にあればワクチン接種しなくても効果が期待できるという判断に至りますので、抗体検査の証明書を発行してもらうことで、ドックランやペットホテル、トリミングサロンを利用できることもあります。

犬のアナフィラキシーショックの症状

・皮膚に赤い部分がある(蕁麻疹)
・嘔吐
・下痢
・血圧が下がる
・舌や目のまぶたの裏が白っぽくなる
・脈が速くなる
・元気がなくグッタリする
・呼吸困難
・よだれを大量に垂らす
・失禁
・脱糞
・顔がむくむ、腫れる
・震える
・けいれん
・意識混濁

犬のアナフィラキシーショックの原因

犬がアナフィラキシーショックを起こす原因となるものは様々なものがあります。
・ヘビの毒
・ハチの毒
・ワクチン
・抗がん剤や抗生剤
・手術時の麻酔薬
・牛乳
・卵(卵白)
・柑橘類
・草花類
チョコレート
・穀物
・寒さ
・暑さ
・運動
など

犬のアナフィラキシーショックの予防

アナフィラキシーショックを根本的に予防する方法はありません。
しかし、元々アレルギー体質である犬の場合は、食べ物や薬など、はじめてのものを摂取する場合は注意をしておく必要があると言えます。
また、動物病院でアレルギーの検査を行ってもらうことによって、アレルギーの有無を調べることもできますし、さらに詳細な内容についても調べることが可能です。
ワクチン接種時には、アレルギーの有無がわからない犬の場合も、指示があれば摂取後は決められた時間は愛犬の様子を見守りましょう。
また、ワクチン接種前後は、できるだけ興奮させるようなことを避け、運動やストレスになるようなことを行わないようにしましょう。

アナフィラキシーショックになりやすい犬種

全ての犬種

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。


投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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