認知症

認知症とは

近年、人間と同じく犬も高齢化が進んでいます。
そして、犬も高齢になると、老化によって認知力が低下してしまいます。
大好きな遊びに興味を示さなくなったり、よく物にぶつかるようになったり、呼んでも反応が薄くなってきていたら、認知機能が衰えているサインかもしれません。

犬の認知症は多くは11~12歳を過ぎるころから発症しますが、早い犬だと7歳程度でも発症することが確認されています。
シニア犬の認知症は、人間と同じように自律神経や脳神経細胞の機能が低下することで起こり、人間でもよく聞くアルツハイマー病とよく似た事例が多く見受けられます。

認知症の発症原因は様々なものがある

犬の認知症は、加齢による人間のアルツハイマー病のような事例が多い傾向がありますが、他にも脳梗塞、脳出血などの脳へのダメージを主に、栄養障害、ストレスなどの様々な原因によっても発症します。
これらは、脳の病理的変化や神経システムの変化によりバランスが崩れることで、発症のきっかけになります。

認知症の症状は、緩やかに出現していきます。
ある日突然たくさんの症状が出ることがないため、初期は見落としがちになってしまいますが、稀に急激に症状が悪化することがあります。
それは、引っ越しや新しいペット、家族が増えるなどの飼育環境の変化や他の病気の発症や回復後などが挙げられます。

犬の認知症は、現代のペット医療では完全に治すということが難しい病気です。
しかし、進行を遅らせることが可能であり、早期発見が鍵とも言われている病気です。

認知症の症状

・意味もなく単調に吠え続ける
・トボトボと前進しようとする
・壁の隙間など狭いところに潜り込み、身動きが取れなくなる
・同じところをグルグルと歩き回る(旋回運動)
・右まわり、もしくは左まわりのみを繰り返す(旋回運動)
・昼間はずっと寝て過ごし、夜になると起き続ける(夕暮れ症候群)
・夜鳴きをする
・よく食べるのに、痩せてくる
・飼い主さんが近づいても喜ばなくなる
・名前を呼んでも反応しない
・壁や宙など1点をじっと見つめていることがある
・おもらしなど、トイレを失敗する
・今までできていたことができなくなる

認知症の原因

犬の認知症の原因は、はっきりとはまだ判明していません。
人間の認知症は、脳にタンパク質が蓄積し老人斑を作り、さらに異常タンパク質の蓄積や脳の萎縮などの症状が見られますが、犬の場合は老人斑のみしか出現しないことから、人間のアルツハイマーの前段階の状態に脳が陥ることによって発症されているのではないかと推測されています。

認知症の予防

犬の認知症の予防は、まずは脳の老化を防ぐことが大切です。
脳の老化を防ぐためには、毎日の生活に変化を加えるようにしましょう。
いつもと違う遊びをしたり、散歩のコースを変えてみたり、新しい場所に連れていくなどワンパターンの生活が続かないように工夫することが予防に繋がります。
また、犬専用の知育玩具を使用することもおすすめです。
これなら飼い主さんがいない状況でも、退屈することなく過ごせるでしょう。

さらに、犬の認知症は、食事によっても予防ができることをご存知でしょうか?
DHA(不飽和脂肪酸)を多く含む青魚、野菜や果物に含まれるβ-カロチンやビタミンC、ビタミンEなどは、体の中で発生する活性酸素を除去する作用があり、認知症の改善に効果があると言われていますので、シニア期に入ると食生活にも気を配ることが大切になります。

もし、ペットが認知症になり、長期の介護が必要になった場合は老犬に特化した介護やケアを行ってくれる老犬施設に預けるという選択肢もあります。
短期間~長期間でペットを預かって飼い主さんの代わりにお世話をしてくれる、人間でいう介護施設のようなものも存在します。
飼い主さんもペットの介護疲れでダウンしないように、上手に活用していくことも検討してみましょう。

認知症になりやすい犬種

柴犬
秋田犬
甲斐犬など

日本犬が認知症になりやすく、ゴールデンレトリバー、チワワなどの洋犬は認知症になるケースが少ない傾向があるとのデータもありますが、どの犬種でも発病リスクはあります。

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪

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