白血病とは
犬の白血病とは、リンパ腫や多発性骨髄腫などの血液の癌と呼ばれている病気の1種です。
血液の中には赤血球、血小板、白血球などの細胞がありますが、そのうちの白血球が骨髄内で癌化し増えてしまう病気です。
犬の場合は、リンパ性白血病と呼ばれる白血球に含まれるリンパ球が癌化してしまうことが多い傾向にあります。
癌化した細胞が骨髄から流れ、体の至る所を循環し再び骨髄に戻ることにより、各臓器が正常に働かなくなってしまったり、造血にトラブルを起こし血小板減少や貧血、免疫力の低下からウイルスや細菌などの感染を起こしやすくなります。
白血病は急性と慢性がある
白血病は急性白血病と慢性白血病があります。
そして、急性白血病には、急性骨髄性白血病と急性リンパ芽球性白血病があります。
・急性骨髄性白血病とは、リンパ球以外の赤血球、白血球、血小板のもとになる細胞が癌化したものを指します。急性骨髄性白血病の発症は犬では稀です。
・急性リンパ芽球性白血病とは、Acute Lymphoblastic Leukemiaの頭文字をとってALLとも呼ばれます。これは、リンパ球のもとになる細胞が癌化したものを指します。 そして急速に病状が進行します。
・慢性白血病とは、慢性リンパ性白血病と言われ、Chronic Lymphoid Leukemiaの頭文字をとってCLLとも呼ばれます。これは、リンパ球が癌化したものを指します。こちらは、進行が比較的穏やかです。慢性白血病の場合は長期生存することもあります。
急性白血病の場合は1ヶ月~半年程度、慢性白血病の場合は1年~6年程度の生存期間の報告があります。
白血病の症状
・元気がない
・食欲がない
・体重が減る
・嘔吐
・下痢
・貧血
・粘膜が白っぽくなる
・歯茎などの粘膜に点状の出血が見られる
・発熱
・ふらついて歩けない
・運動を嫌がる
・リンパ節が腫れる
・睡眠時間が増える
慢性リンパ性白血病 (CLL)では、このような症状が出ずに緩やかに進行していくことがあるので、症状を見落としがちですので注意しましょう。
白血病の原因
白血病の原因は、人の白血病と同じように遺伝子の要因により発症すると考えられていますが、まだはっきりとはわかっておらず不明です。
白血病の予防
犬の白血病の予防は、ペットの様子を日頃からよく観察しておくことです。
ペットの様子で不安に思うことがあるなら、早めに獣医さんに相談することが大切です。
定期的にペットドックを受けて血液検査をしてもらいましょう。
白血病になりやすい犬種
セント・バーナード
ゴールデン・レトリバー
シェットランド・シープ・ドック
ブルドック
シーズー
など
わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。
投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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