犬コロナウイルス感染症とは
【犬コロナウイルスと聞くと新型コロナウイルス(COVID‑19)と一緒と考えてしまう飼い主さんもいると思いますが、別の感染症なので注意してください。】
犬コロナウイルス感染症とは、Coronaviridae科Coronavirus属Group1に属する犬コロナウイルス(CCV)に感染することによって、免疫力が低い犬などで主に消化器に関わる症状を示します。
成犬で健康な犬であれば無症状のことが多いのですが、子犬やシニア犬、免疫低下の疾患を患っている犬などが感染すると嘔吐や下痢の症状が現われます。
特に子犬の場合はパルボウイルス感染症とや他の細菌による混合感染により、命に関わるほど重症化する傾向があるので注意しましょう。
また、犬コロナウイルス感染症は、人間に感染することはありません。
犬コロナウイルスはワクチンで防げる
犬コロナウイルス感染症はワクチンで防ぐことが可能です。
しかし、全ての混合ワクチンに含まれているわけではなく、6種、8種、9種、11種混合ワクチンに含まれており、事前に動物病院に確認しておく必要があります。
また、混合ワクチンの種類が増えるごとに、それぞれ副作用などのリスクも伴うため国際的ガイドラインには接種を推奨しないとの見解もあります。
よって、本当に必要かどうか生活環境の話なども交えて、獣医さんに相談して決めることが大切です。
犬コロナウイルス感染症は、集団感染することが多いため、多頭飼いを行っている飼い主さんや、ブリーダーの方は特に注意が必要です。
犬コロナウイルス感染症の症状
・食欲低下
・嘔吐
・下痢
・元気がない
・ぐったりする
・脱水症状
・便の色がオレンジ色っぽいものになる
・血便
・便のにおいが悪臭になる
犬コロナウイルス感染症の原因
犬コロナウイルス(CCV)に感染することにより発症します。
感染経路は、コロナウイルスを含む他の犬の排泄物を口にすることによります。
犬コロナウイルス感染症の予防
子犬や免疫力が低下している状態の犬を飼っている飼い主さんは、下痢や嘔吐の症状が見られたら、早めに動物病院へ診察にいくことが大切です。
また、ペットがいる生活環境を清潔に掃除、消毒を行うことがとても大切です。
多頭飼いの状況で感染したペットがいる場合は、早急に隔離し、ケージや食器などを消毒しましょう。
感染したペットの排泄物内のウイルスは、病状から回復してからも2週間以上排泄されます。
ですので、容体が安定しても生活空間は2週間以上は隔離をした方が安全と言えます。
犬コロナウイルス感染症になりやすい犬種
全ての犬種
特に幼い子犬や、シニア犬などの免疫が低下している犬は注意しましょう。
わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。
投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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