変形性関節症とは
変形性関節症とは、関節の軟骨が何らかの原因により、徐々に損傷し、炎症や腫れ、こわばりを起こす病気です。
軟骨は、関節の骨を覆うクッションの役割をしており、損傷することにより、とても強い痛みを伴います。
特に中年層~シニア層、そして大型犬~超大型犬に発生が多く見られますが、若年層にも発症するので注意が必要です。
変形性関節症は、原発性と続発性に分かれる
変形性関節症は、原発性と続発性に分かれます。
・原発性変形性関節症
ペットの加齢によって関節の軟骨やその周囲の組織が変形、損傷します。
・続発性変形性関節症
股関節形成不全や膝蓋骨脱臼、靭帯の断裂、肥満などにより、関節に負担がかかることで、軟骨やその周囲の組織が変形、損傷します。
初期の症状であれば、関節の痛さから、散歩を嫌がる、階段を嫌がる、起き上がることに時間がかかるなどの症状が見られ、進行すると、足をかばうように歩く、足を引きずる、起き上がることができないなどの症状が見られます。
変形性関節症の症状
・足、特に関節を気にする
・足をかばう
・運動を嫌がる
・ジャンプができない
・階段の上り下りを嫌がる
・動作が鈍くなった
・動かない時間が増えた
・歩き方がぎこちない
・関節部分が腫れる
・関節が動かせない
変形性関節症の原因
変形性関節症の原因は、様々なものがあり、加齢、肥満、外傷などのものから、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼、靭帯の断裂などの他の病気の要因により発症します。
変形性関節症の予防
変形性関節症の予防は、まずは肥満を予防することから始めましょう。
肥満体型になってしまうことにより、過度に関節に負担がかからないようにするために、食生活や運動量を調整し、体重コントロールを行ってあげましょう。
また、関節軟骨を保護する効果がある、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC、オメガ3脂肪酸、コンドロイチン硫酸、関節炎に効果的である、グルコサミンを積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
近年では、これらのサプリメントも販売されているので、与えやすく、犬も食べやすくなっています。また、適度な運動も関節を支える筋肉を強化させるために、行うようにしましょう。
シニア期になると、動きもゆっくりになりがちで、変形性関節症に気付きづらく、病院に行ったときには重症だったということもあります。
そのため、日頃からペットの足周りに注意を配るようにし、何か異変があれば、早めに動物病院に診察に行くことをおすすめします。
変形性関節症になりやすい犬種
ゴールデン・レトリバー
ラブラドール・レトリバー
など
大型犬~超大型犬で、中年層~シニア層にかけて発症率が高い傾向にありますので注意しましょう。
わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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