乳腺炎

乳腺炎とは

乳腺炎とは、犬の腹部に5~7対ある乳頭から母乳を分泌するために通っている乳腺が細菌感染などにより炎症を起こしてしまう病気です。
発情後、偽妊娠中、出産後、授乳中のメスの犬に多く発症が見られます。

目次

乳腺炎を起こしている母犬の授乳はNG!

乳腺は子犬が産まれると母乳を出すために発達します。
しかし、母乳が過剰に分泌されると乳腺が目詰まりを起こして乳腺炎になることがあります。
そして、偽妊娠時にも同じように乳腺が発達することによって、乳腺炎を引き起こすこともあります。
また、子犬が母乳を飲む時に乳頭が傷つくことで、そこから細菌感染を起こしてしまうこともあるのです。
細菌感染での乳腺炎の場合は、母乳に細菌が含まれてしまうことから、子犬に悪影響を及ぼすので、与えてはいけません
また、重症の場合は、化膿や皮下組織の壊死を伴うこともあります。
乳腺炎は炎症が起きているため、痛みや熱感を伴いますので、ペットの腹部に異常を感じたら早めに獣医さんで治療を受けましょう。

乳腺炎の症状

・お腹にしこりがある
・乳頭が赤く腫れている
・乳腺が腫れて熱を持っている
・発熱
・母乳が黄色がかる
・母乳が茶色っぽい
・母乳に血が混ざる
・乳頭あたりをしきりに気にする
・乳頭あたりを痛がる
・元気がない
・食欲がない
・子犬に母乳を与えたがらない
・子犬が母乳をもらえなくて鳴く
・子犬が空腹で鳴く
・子犬が元気がない
・子犬の体重が増えない

乳腺炎の原因

乳腺炎の原因は以下のようになります。
・何らかの事情で乳頭が傷つき、乳頭からの細菌感染
・母乳による目詰まり
・過剰な母乳分泌、または、急な子犬の離乳による母乳の滞留によるもの
偽妊娠により、乳腺が発達し乳汁が分泌されてしまうことによるもの

乳腺炎の予防

乳腺炎の予防は、授乳期の子犬の爪は適切にきちんと切ることです。
そうすることで、母犬の乳頭が傷つくことを予防することができます。
また、偽妊娠を防ぐためには、避妊手術を行うことです。
偽妊娠を繰り返すことによる、再発の乳腺炎が見られる場合は、しっかりと獣医さんに相談をして今後を決めて行きましょう。
また、乳腺炎は、同じ乳腺の病気である乳腺腫瘍と症状が似通っている点もあるため、注意を行わなくてはいけません。
犬の腹部や胸に異常を感じたら、なるべく早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。

乳腺炎になりやすい犬種

メスの犬

基本的にメスの犬が発症しやすい傾向がありますが、稀にオスの犬も発症することがあります。

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。


投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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