偽妊娠とは
偽妊娠とは、発情期後のメスの犬に起こる、ホルモンのバランス異常により、実際には妊娠していないけれども妊娠したと体が勘違いしてしまっている状態のことを言います。
偽妊娠はメスの犬の生理的現象ですので、治療を行わなくても数週間~約2ヵ月程度でホルモンが安定することで自然と落ち着きます。
メスの犬の発情期は年2回
メスの犬の発情期は年に2回あります。
一般的に春と秋と言われていますが、近年では季節に関係なく発情期を迎える犬も増えています。
発情中のメスの犬は、ホルモンの影響を受けることで、ソワソワして落ち着かない、食欲が落ちる、不安そうな表情や仕草をする、オスの近くに寄りたがるなどの行動をします。
メスの犬は発情が始まって10日目程度で排卵し、排卵後1週間~2週間でオスの犬を受け入れる準備が整い、妊娠が可能になります。
しかし、妊娠が可能になっても、相手がいなければ妊娠には至りません。
また、繁殖のタイミングがずれても妊娠には至りません。
しかし、メスの犬の体内では、プロラクチンという妊娠時に排出されるホルモンが多く分泌されてしまうことにより偽妊娠に繋がってしまうのです。
偽妊娠の症状
・おもちゃやぬいぐるみの世話をする
・おもちゃやぬいぐるみを大切に扱う
・巣作りをする
・攻撃的になる
・イライラしている
・神経をいつも尖らせている
・警戒心が強くなった
・急に性格がきつくなった
・吠える
・乳腺が腫れる
・乳腺に熱をもっている
・母乳が出る
・元気がない
・食欲が落ちる
・お腹が膨れる
・外出を嫌がる
・小屋やベットから出てこない
偽妊娠の原因
偽妊娠の原因は、発情期後のホルモンのバランスが崩れることにより起こります。
偽妊娠の予防
偽妊娠は、治療を行わなくてもある程度の日数が経過すれば次第に落ち着くものであり、病気ではありません。
しかし、偽妊娠をすることにより、犬の体調面やメンタル面が不安定になることがあり、ストレスになっている可能性は捨てきれません。
そして、一度、偽妊娠をした犬は、これから先の将来も同じように偽妊娠を繰り返すことがあります。
ですので、偽妊娠をしている犬には食べやすいものを与える、そっと静かに過ごさせてあげることも大切ですが、避妊手術を行うことにより、発情期自体を無くすことを考えてあげることも大切です。
避妊手術は、性別特有の病気のリスクも下げることもできます。
繁殖の希望が無い場合は、メリットやデメリットなども踏まえて、獣医さんに相談してみましょう。
偽妊娠になりやすい犬種
メスの犬
わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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