筋ジストロフィー

筋ジストロフィーとは

筋ジストロフィーとは、骨格筋を形成するタンパク質であるジストロフィンが不足、あるいは欠乏してしまい、筋力が低下し筋肉が正常に働かなくなってしまう病気です。
筋ジストロフィーは種類が多く存在しますが、犬の場合はX連鎖型筋ジストロフィーが特に有名です。
X連鎖型筋ジストロフィーは、性染色体であるX染色体に原因遺伝子が認められるものです。
その他にも犬に発症が見られるものは、ベッカー型筋ジストロフィー、常染色体劣性型筋ジストロフィーなどがあります。

目次

X連鎖型筋ジストロフィーのX染色体とは?

X連鎖型筋ジストロフィーに関与するX染色体とは、性別決定の遺伝子であり、ジストロフィンを作るために必要な遺伝子でもあります。
X染色体が関与していることから、犬の中でもオスの発症が多く、メスは少ない傾向にあります。

筋ジストロフィーは、生後3か月程度までに発症することが多く、運動や歩行の低下、咀嚼や嚥下の低下により衰弱してしまうことにくわえ、呼吸不全、心臓や臓器の機能低下により、2歳頃までに死に至ってしまいます。

筋ジストロフィーの症状

・よくつまづく
・こけることが多い
・跳ねるような歩行をする
・疲れやすい
・食事に時間がかかる
・食事をあまり食べない
・食事の時にむせることが多い
・体重減少
・成長が遅い
・口がうまく開かない
・よだれが多い
・舌が肥大する
・うずくまっていることが多い
・立てることができない
・歩くことができない
・呼吸が苦しそう

筋ジストロフィーの原因

筋ジストロフィーの原因は、性遺伝子の変異により、ジストロフィンが欠乏することです。

筋ジストロフィーの予防

筋ジストロフィーの予防は、遺伝子が原因であることから難しいとされています。
そのため、生後間もない子犬~生後半年程度までの幼い子犬を飼っている方は、子犬の発育や歩行などに気を付けて観察を行いましょう。

筋ジストロフィーになりやすい犬種

ゴールデン・レトリバー
チベタン・テリア
ラブラドール・レトリバー
ジャーマン・ショートヘア・ポインター
ロットワイラー
キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
ウェルシュ・コーギー
日本スピッツ
ノーフォーク・テリア
ミニチュア・プードル
など

筋ジストロフィーの発症は、ゴールデン・レトリバーが有名ですが、その他の犬種にも遺伝子変異部分が見つかっていますので注意しましょう。

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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