コクシジウム症

コクシジウム症とは

コクシジウム症とは、コクシジウムと言われる顕微鏡でやっと確認できるくらいの小さな寄生虫に感染することによって起こる病気のことを指します。

コクシジウムは犬の腸の粘膜などに寄生します。
コクシジウムは感染すると約2週間前後で発症するといわれています。
健康な成犬の場合は、寄生されても発症することはとても稀ですし、無症状といったことが多いのですが、まだ幼い子犬の場合は免疫力が低いことから発症しやすく、下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。
そして、体重減少などの症状も現れてしまい、発育に遅れが出たり、ひどい場合は成長が停止してしまいます。
また、腸からの栄養吸収が足りなくなることで、低血糖を併発する恐れもありますので注意しましょう。

目次

コクシジウムの消毒方法

コクシジウムは犬の粘膜などの消化管に寄生しますが、増殖したコクシジウムは感染犬の糞便と共にオーシストという卵型になって排泄されます。
そして、これが何かしらの拍子に犬の口に入ることで、犬の体内に入り込むのです。

子犬のときは、何にでも好奇心が旺盛で、それが便であろうともちょっかいを出したり遊んだりしてしまいますので、特に注意が必要です。
更にペットショップやブリーダーなどでも感染犬が無症状であると気付きにくいため、周りの犬まで感染してしまっているということもありますので注意しましょう。

コクシジウムのオーシストはとても強固なもので、通常の洗剤や消毒では死滅しません。
しかし、コクシジウムにも弱点はあって高温に弱いのです。
ですから、消毒は100℃以上のスチームか煮沸で1分以上の清掃を行いましょう!

コクシジウム症の症状

  • 水溶性の下痢をする
  • 粘液や血が混ざった下痢をする
  • 脱水症状
  • 吐き気や嘔吐
  • あまり食欲がなくなった
  • 体重が減る
  • 微熱がでる

コクシジウム症の原因

コクシジウムが犬の体内に入り込み消化管に寄生することが原因です。

コクシジウムに感染した犬は、症状が回復した後も便と一緒にコクシジウムを排泄して、他の犬が感染する原因を作りますので注意してください。

コクシジウム症の予防

コクシジウムを発生させないため、清潔な生活環境を保つことが予防になります。

コクシジウムは肉眼で確認できない大きさの寄生虫であることから、オーシストも肉眼では到底見えません。
治療していても卵がカーペットなどに付着していたり、落ちていると再感染することがあります
ですので、ペットが便をした時は素早く片づけることが大切です。
また、散歩中にコクシジウムに感染した他の犬の便を食べてしまったり、その便を踏んだ足を舐めたことが原因で感染してしまうこともありますので、外出時にも注意が必要です。
外出から帰ったら、ペットの足を清潔にし、コクシジウムが生活の中に入ってこないようにしてください。
多頭飼いの場合は集団感染の恐れもありますので、感染犬が見つかったら、接触させないように工夫することが大切です。

また、ペットショップやブリーダーでも気付かないうちに感染してしまっている場合がありますので、健康診断や予防接種などのタイミングと合わせて、動物病院に便を持参し、検査をしてもらうといいでしょう。

コクシジウム症になりやすい犬種

全ての犬種

コクシジウム症を患いやすいのは、子犬です。
そして、免疫力が低い老犬も症状が出やすい傾向にあります。

わんちゃんに不安なことがあれば、獣医さんにご相談ください。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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