わんちゃんの早食いや丸呑み等の行為は悪習ではなく、犬本来の習性の一つと言えます。
犬は本来群れで暮らす生き物なため、遅く食べてしまっていれば周りの仲間にごはんを取られてしまうことからガツガツと素早く食べてしまう習性が残っているようです。

しかし犬のこれらの習性によって満腹感を得られず、食べ過ぎに繋がり肥満になる原因にもなっています。
わんちゃんによってはこの早食いのせいで胃に負担がかかり、食べた直後に嘔吐してしまう場合も…。

そのため犬の習性だからと見過ごさずに、早食いのリスクをしっかりと理解して改善してあげることが重要です。

まず見直すべき箇所は食事の量とその回数です。

わんちゃんの体重を測って与えるドッグフードの量を確認し、普段あげている量が少ないようであればドッグフードを増量してあげましょう。
お腹が空いてしまうとどうしても早食いをしてしまうため、一日に2~3回程度食事の時間を用意して、わんちゃんが空腹状態の時間をなるべく短くしてあげてください。

また、その他の改善方法としては溝がついていたり底が深いタイプのお皿に変えてあげることで、食べるのに時間がかかるようになることも期待できます。

わんちゃんがもし他の犬と一緒に食事を取っている場合は、離してあげることも効果があります。

他の犬と一斉に食べてしまうとわんちゃん達の間で競争心が出てしまい、ガツガツと早食いしてしまったり、中には自分の分を完食した後に他の犬の食事まで奪おうとすることも…。

犬の多頭飼いをしている場合や、他の動物がいる場合は別々の部屋で食事を与えるようにするか、お互いのケージに戻して別々の場所で落ち着いた食事環境にしてあげましょう。