夏が近づいてくると、わんちゃんのサマーカットを行おうと考える飼い主さんも増えますよね♪
サマーカットにはメリットもありますが、実は案外知られていないデメリットも存在します。
メリットとデメリットを見比べて、愛犬に本当に必要かどうか一緒に考えてみましょう。
サマーカットとはどういうものなのか?
サマーカットとは、犬の被毛をハサミやバリカンで短くカットすることを言います。
もっと詳しく言えば、犬は体全体に被毛があるので、夏が近づき、気温が上がることによって暑さを少しでも軽減してあげたいと言う気持ちから考案されたカットスタイルのことです。
サッパリとした見た目になるサマーカットは、日頃ふれあう機会の多い家族の方も快適に感じます。
しかし、実は、サマーカットは犬の被毛のタイプによって『向き、不向き』があることをご存知でしょうか?
サマーカットの向き、不向きは犬種による
犬の被毛には2つのタイプが存在します。
1つ目のタイプは、放っておくと毛が伸び続ける犬種です。
- プードル
- ミニチュアシュナウザー
- マルチーズ
- シーズー
- アメリカンコッカースパニエル
- ビションフリーゼ
- ウエストハイランドホワイトテリア
など
これらの犬は、トリミング犬種と呼ばれます。
定期的にカットを行ってあげないと被毛がどんどん伸び続けてしまうことによって、目が隠れてしまい視界を遮ってしまったり、床に被毛を引きずってしまいます。
2つめのタイプは、一定の長さまで伸びたらそれ以上は伸びず、新しい毛に生え変わる犬種です。
- チワワ
- ダックスフンド
- ポメラニアン
- パピヨン
- ウェルシュコーギーペンブローグ
- シェットランドシープドック
- 柴犬
- ラブラドールレトリーバー
- ゴールデンレトリバー
など
これらの犬は、グルーミング犬種と呼ばれます。
グルーミング犬種は全体的な被毛のカットは基本的に必要がないとされている犬種です。
そのため、カットよりもこまめなブラッシングを中心としたお手入れになります。
カットを行う場合は、足裏や耳周り、お尻周りなどの部分カットを行ってあげることをおすすめします。
これらの情報からサマーカットに向いている犬種は、定期的なカットを必要とするトリミング犬種であると言えます。
グルーミング犬種でもカットを行うことも可能ですが、毛を短く切ることによって、新しく生えてくる被毛の質が変化してしまうことがあります。
また、バリカンにより短く刈った場合、毛が伸び無くなったり、生えてこなくなってしまうバリカン後脱毛症の恐れもありますので注意が必要です。
犬のサマーカットのメリット
それではサマーカットのメリットを見てみましょう。
- 愛犬が涼しく過ごすことができる
被毛を短くカットすることによって、皮膚の風通しがよくなり体感温度が下がる。 - 日頃のお手入れがラクになる
被毛が短くなることによって、シャンプーやブラッシングなどのお手入れの時短に繋がる。 - 毛玉が出来づらくなる
被毛が短くなることで不要な毛が少なくなり、毛玉が出来ずらくなることで衛生さを保てる。 - 地肌が見えやすいことで皮膚トラブルを見つけやすくなる
皮膚にトラブルを抱えている犬の場合は早期発見、治療に繋がる。
犬のサマーカットのデメリット
メリットがあれば、デメリットも当然付き物です。
- 紫外線の影響や虫刺されなどの影響を受けやすくなる
被毛が短くなることで紫外線の影響を受けやすくなってしまい、皮膚炎に繋がってしまうことがある。また、皮膚の露出が上がることで虫刺されなども起こる可能性もある。 - 外気温の影響を受けやすくなる
屋外では太陽光が皮膚まで届くことによって、暑さを感じやすくなってしまう。また、冷房が効いた室内では体を冷やしてしまうことによってお腹を壊す恐れがある - 被毛の見た目や触り心地などの毛質の変化が起こる場合がある
被毛が短くなることで、本来フワフワだった毛質が硬くなったりゴワつくようになることもある。 - 生え変わり周期がずれてしまう
新しく被毛が生え揃うようになるまでの周期がずれてしまい時間がかかることがある。
これらのメリットとデメリットを見比べて、愛犬にサマーカットが本当に必要かどうか見極めてあげることが大切です。
また、屋外に外出することが多い犬や室内で過ごすことが多い犬など、愛犬の生活スタイルも関わってくることですので、その点も忘れずに考慮のポイントに入れておきましょう。
サマーカット後に注意したいこと
サマーカットを行った後には注意したいこともあります。
犬の皮膚は人間よりも薄くデリケートです。
そのため、犬自身が爪で体をかいたりすると皮膚にダメージを与えてしまうこともあります。
爪切りの後は、やすりを丁寧にかけるなどを行ってあげるようにしましょう。
また、体温の調節を補ってあげるたういめに、空調が効いた部屋ではウェアを着せてあげましょう。
屋外での虫刺され予防も通気性のいいウェアを着せてあげることで防ぐこともできますし、ノミやダニの予防薬や駆除薬を使用するようにしてあげましょう。
投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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