皆さんは犬の成長スピードをご存知でしょうか?
私たち人間は、1日の単位が24時間で、365日が1年、そして1年に1度、年齢を重ねています。
しかし、犬の場合は人間よりももっと早く時間が経過します。
犬の成長スピードや年齢を知ることで、愛犬との時間がより有意義になりますよ♪
犬の体感時間と人間の体感時間の差
先程も記述しましたが、私たち人間は、1日の単位が24時間で、365日が1年、そして1年に1度、年齢を重ねています。
でも、犬にこれを置き換えると、1日の単位が人間で言う7時間です。
ですので、私たち人間にとっては1日でも、犬にとっては3日ということになります。
どうして人間と時間の進み方が違うのか、疑問に思いませんか?
実は、この時間の進み方の違いには、鼓動が関わっていると言われています。
どうして犬は時間の流れが人間よりも速い?
犬の寿命は平均で12年~15年です。
犬の寿命は人間よりも短いことは、ご存知の方も多いですよね。
しかし、どうして短いのか?と考えたことはあるでしょうか?
実は、人間も犬も加齢のスピードは心臓の鼓動などに関係すると言われているのです。
一般的に寿命は、体の大きさと心拍数が関係すると言われています。
哺乳類の心臓は、動物の種類に関わらず一生の間に脈を打てる回数が約15億回と決まっており、体のサイズの大きい動物ほど、心周期も呼吸も筋肉の動きなんかもゆっくりになっていく
at home 教授対談シリーズ こだわりアカデミー「ゾウの時間 ネズミの時間」
私たちが考えている「時間」だけが「時間」ではない。
要するに、人間の方が犬よりも体が大きいため、鼓動を打つ速さも呼吸も排泄も全てがゆっくりであるため寿命が長いということです。
他にも犬種ごとの発症リスクが高い疾患などによっても寿命は左右されます。
小型犬よりも大型犬の方が寿命が短いって本当?
犬は小型犬、中型犬、大型犬と犬種ごとに分かれていますよね。
寿命のお話になるとよく耳にするのが、小型犬よりも大型犬の方が寿命が短いということ。
先程の、体の大きさと鼓動によって寿命が違うというお話に当てはめると、大型犬の方が寿命が長いのではないか?と考える方もいることでしょう。
しかし、大型犬は体の大きさに対して心臓などの臓器が小さいことから、生命維持に必要な臓器に負担が掛かりやすくなることが大きなポイントなのです。
また、大型犬は小型犬よりも体が大きい分、細胞分裂が盛んであることにより、癌などの寿命に関わる病気を発症するリスクが高いと言われています。
このことから、小型犬よりも大型犬の方が寿命が短いと言われている理由です。
犬の年齢早見表
それでは、犬の年齢を小型犬と中型犬、大型犬の2つに分けてみてみましょう。
小型犬・中型犬 | 大型犬 |
犬の年齢(生後) | 人間で置き換えた年齢 | 犬の年齢(生後) | 人間で置き換えた年齢 |
1歳 | 15歳 | 1歳 | 12歳 |
2歳 | 24歳 | 2歳 | 19歳 |
3歳 | 28歳 | 3歳 | 26歳 |
4歳 | 32歳 | 4歳 | 33歳 |
5歳 | 36歳 | 5歳 | 40歳 |
6歳 | 40歳 | 6歳 | 47歳 |
7歳 | 44歳 | 7歳 | 54歳 |
8歳 | 48歳 | 8歳 | 61歳 |
9歳 | 52歳 | 9歳 | 68歳 |
10歳 | 56歳 | 10歳 | 75歳 |
11歳 | 60歳 | 11歳 | 82歳 |
12歳 | 64歳 | 12歳 | 89歳 |
13歳 | 68歳 | 13歳 | 96歳 |
14歳 | 75歳 | 14歳 | 103歳 |
15歳 | 76歳 | 15歳 | 110歳 |
犬は年齢が若い犬ほど取りやすく、シニアに近づくほど緩やかになります。
ですので、生後1年の犬では、小型犬であれば人間に置き換えると15歳、大型犬であれば12歳になります。
ちょうど人間で言うと青春、思春期真っ只中…という年齢ですね!
このことを考えると、イタズラが目立つ成長時期と考えても納得できてしまいますね。
そして、生後4年でアラサーに、生後5、6年でアラフォーに突入します。
イタズラよりも自分の好きなものを大切にするような大人の余裕ができてくるのもこの時期です。
さらに小型犬や中型犬では生後11年、大型犬では生後8年程で還暦に。
ゆったりのんびり過ごす日常や、他の若い犬に吠えられても動じない貫禄が出てきます。
犬の年齢を人間の年齢に置き換えてみると、愛犬の動作も納得がいってしまいますね。
実は、犬の年齢換算方はたくさんある
犬の年齢を人間に置き換える換算方を調べると、たくさん出てきますよね。
そのため、誤差があることもしばしばあります。
例えば、一番クラッシックな換算方は「7倍換算方」です。
一番手軽な換算方で「犬の生後年数×7=年齢」で犬の年齢を計算します。
例えば、生後7年の犬ならば「7×7=49歳」ということになります。
他にも、「犬の成長に合わせた換算方」もあります。
これは、「犬が生後1年になった時を20歳とし、1年に4歳ずつ増やすもの」です。
生後7年の犬の場合は、「20+(7×4)=48歳」です。
そして最新は2019年、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、新たな犬の年齢換算方を発表しました。
bioRxiv『Quantitative translation of dog-to-human aging by conserved remodeling of epigenetic networks』
これによると、「人間に換算した年齢=16 ln(犬の年齢)+31」で換算するということです。
生後7歳の犬であれば、62歳!!
10歳で68歳、15歳で74歳と今までの換算式とは全く違う数字になります。
(ちなみに数式のlnですが、アイフォンであれば電卓を横表示にすると表示されます。)
この計算式は、犬の年齢と病気のリスクもは比例する傾向が高いことから、同研究チームは、遺伝子ゲノムDNAが加齢によって老化していくことに着目し、104頭の犬の血液を分析し、この犬の年齢換算式を算出したようです。
また、研究した犬種は大型犬であるラブラドールレトリーバーであることからどの犬種にも当てはまるとは限らないようです。
この研究された換算式は、医学的な年齢換算法として病気のリスクの検討に役立ちそうですね。
しかし、このように犬の年齢換算方は様々なものがあることから、誤差が生じてしまうことも多々あるので、人間に置き換えた年齢はあくまで目安として考えてあげる方がいいでしょう。
ギネス世界記録、最高齢の犬は一体何歳!?
現在存命中の最高齢のわんちゃんに認定されたのは、アメリカ、フロリダ州在住のチワワのトビーキースくん。
年齢はなんと21歳66日!(2022年3月16日認定時)
トビーキースくんは、7歳のアメリカンブルドッグと3歳のチャイニーズクレステッドドッグ、28歳のタイハクオウムと32歳のヨウムと一緒に暮らしています。
朝の6時30分頃に起きて外の空気を満喫した後、食事を行うことが日課のようです。
これからも元気で記録を伸ばして欲しいですね!
愛犬との時間を有意義に過ごそう
命あるもの、残された時間は無限ではありません。
私は、時間は有限であるからこそ命は輝くものだと思っています。
犬は人間よりも寿命が短いから可哀想…と感じてしまう方もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
寿命は確かに犬の方が短いかもしれないけれど、どのように過ごしてきたかを。
ずっと暗い小屋の中にひとりぼっちで置き去りにされていたなら可哀想かもしれませんが、きっとこのページを見てくれている方々は犬が好きでこのページを見てくれていると思いますので、愛犬のことを真剣に悩んだり、お世話を一生懸命したり、たくさん声をかけたりしてくれていると思います。
要するに、「寿命は短くても命ある限り時間いっぱい幸せに過ごせたか」が、大切なポイントだと思います。
愛犬の時間の進み方の流れが人間と違うことを知り、これからもどのように愛犬と過ごしていくか考える機会になってもらえたら幸いです。
投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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