ペットハラスメントとは?犬と共存しやすい社会作りのカギ

ハラスメントという言葉を皆さん聞いたことがあると思います。
わんきゅうのコラムでもドックハラスメントについてお話したことがあります。
今回は、ドックハラスメントと似た言葉の『ペットハラスメント』についてご紹介していきます。

ペットハラスメントとは一体どういう行動のこと?

以前、お話したドックハラスメントとペットハラスメントって同じじゃないの?と感じる方もいるかもしれませんね。
同じような言葉ですが、実は似て非なるものなのです。
『ドックハラスメント』とは、『人間が犬に対して行うハラスメント』のことを指します。
そして、今回ご紹介する『ペットハラスメント』は、『犬を飼っている飼い主さんが他の人間に対して行うハラスメント』のことを指します。
要するに、犬を飼っている飼い主さんのモラルが関係してくるお話と言えます。
ペットハラスメントは、実は昔から行われており、社会問題や人間関係へのトラブルに繋がっていました。
近年では、ペット産業の活性化やSNSの普及などで目にすることが多くなったことで認知されることが増えたと言えます。
では、どのようなことがペットハラスメントにあたるのか、見て行ってみましょう!

散歩のときのトイレマナー

近年では、飼い主さんのマナー向上により少なくはなってきましたが、まだまだ多いのがペットのトイレの後始末をしない飼い主さんがいるということ。
道端や公園に糞が落ちていたりすると、とても不快ですよね。
また、尿も放置していれば、悪臭の元になります。
公園では小さな子供が遊ぶことが多いため、不衛生な環境は良くないことは一目瞭然です。
また、環境の悪化による伝染病の蔓延も非常に恐ろしいことですよね。
地域によっては、迷惑条例に触れることもあります。
散歩やお出かけの際には、糞処理用の袋や道具、尿を流す用に水をペットボトルに入れて持ち歩き、後片付けを必ず行うようにしましょう。

ノーリード、または長すぎるリードでの散歩

ドックランなどの犬専用の施設であれば、ノーリードで遊ばせることも自由ですが、道路や公園などの公共の場所でのノーリードは絶対にダメです。
しっかり訓練をしているから大丈夫、という慢心はトラブルの元です。
犬は訓練をされていても、飼い主さんの声が聞こえない程、興奮してしまう場合もあります。
そのような状況に陥った時に、すぐに対処ができるように心がけておくことも、飼い主の心得です。
犬を飼っている人は、当然犬が好きだから飼っているのですが、周りは犬が苦手な人もいるかもしれないし、怖いと感じている人もいるかもしれません。
また、長すぎるリードも同様で、とっさの対処に間に合わないこともあります。
ノーリードや長すぎるリードでの散歩は、犬が事故に合う確率も高くなってしまいますので、愛犬のためにもリードは必ずつけて、長さはすぐに引き戻せる範囲にとどめましょう。

ペット同伴不可の場所への立ち入り

近年では、ペット同伴が許可されている施設も増えましたね!
しかし、全てのお店ではありません。
飲食店では、他のお客さんへの配慮や衛生面での懸念からペットの同伴がNGな場所が多いですよね。
しかし、屋外テラスは同伴OK、店舗内はNGなど細かく決めて表示してくれているお店もあります。
『飲み物を購入するだけだから』『少しの間だから』と言って同伴NGな場所に犬を連れ込むことはマナー違反です。
また、大型商業施設では、ペットショップ内のトリミングサロンへの入店はOKとしている場合があります。
しかし、この場合は、ペットを連れて通れる道順が限られていることがほとんどですので、きちんとチェックして入店しましょう。
『こっちの方が便利だから』『走ればすぐだから』というのは、まかり通りません。
そして、近年ペットの同伴についてトラブルが増えている場所があります。
それは観光名所です。
元々はペット同伴OKで入れた施設でも、マナーを守らない飼い主がいた結果、同伴NGに切り替える施設も増えています。
『SNSなどで過去にペットを連れて行っていた人を見かけたから』ということは調査不足としか言いようがありません。
必ず事前に施設のHPを確認したり、電話で問い合わせを行ってから赴くようにしましょう。

吠え声、飛びつきなど

他人へのペットハラスメントの1つに、吠え声や飛びつきも含まれます。
ノーリード、または長すぎるリードでの散歩の項目でもお伝えしましたが、周りは犬が苦手な人もいるかもしれないし、怖いと感じている人もいるかもしれません。
また、吠えられたり飛びつきによって驚き、転倒して怪我を負わせてしまうこともあります。
実際にこのような怪我を負わせてしまったケースでは、飼い主に対して賠償命令が下った例もあります
また、飼育環境である場所での無駄吠えによる騒音もペットハラスメントにあたってしまい、ご近所トラブルに発展してしまうことも…。
生活時間は個人によって違いますし、睡眠妨害に繋がる恐れもあることを知っておきましょう。
このようなトラブルにならないためにも、子犬の頃からしつけを行う必要があります。
ご自分でのしつけがうまくいかない場合は、動物病院やドックトレーナーのしつけ教室に相談し、利用してみましょう。

野良犬などへの餌付け

犬が好きな人に関わらず、動物が好きな人がついついやってしまいがちなペットハラスメントです。
餌付けをする人からすると、野良犬や野良猫に餌を与えることで満足感を得るかもしれませんが、不必要な繁殖や近隣の糞尿被害、鳴き声などの生活環境の悪化を招いてしまい、無責任な同情は、結果として不幸な動物が増えることに繋がります
本当に可哀想でどうにかしてあげたいと思うならば、連れて帰って自分で飼育する、または動物愛護団体などに相談する、里親を募集するなどの方法を取りましょう。

動物を捨てる行為

ペットを捨てる行為、これもペットハラスメントにあたります。
捨てられた動物は、野生化し繁殖をして増え、近隣住民の脅威となり得ることもあります。
どうしても事情があって飼えなくなった場合は、信頼できる新しい飼い主さんを見つけてあげましょう。
また、可愛いからと言ってペットを過剰に多頭飼いすることもペットハラスメントに繋がる傾向が高いので注意したいポイントです。
この場合は、飼育が困難になることによって、近隣への糞尿などのにおいのトラブル、鳴き声のトラブルなど多種多様に渡ります。
飼育放棄は動物愛護法にも関わることですので、多頭飼いをする場合は自分が責任を持って世話ができる頭数にしましょう。
ペットはおもちゃではありません。大切な命です。
これらの行為は、飼い主としてのモラル以前に、人としてのモラルの問題であると言えるでしょう。

責任感を持って飼い主の見本となるように努力しよう!

いかがでしたでしょうか?
飼い主さんのモラルによって、問題視されるペットハラスメント。
ペットハラスメントを行わないようにするには、周りの人への心配りだと私は考えています。
犬と人間がより良く共存できる未来は、今、犬を飼っている飼い主さんの手にかかっていると思っても過言ではありません。
犬を飼う人間の責任として、こうした問題があることを見据え、行動を見直すことも大切なことです。
『犬を飼っている責任とは、一体どういったことなのか』を家族などで話し合う機会を作ってみていただけると幸いです。

投稿者プロフィール

みやびさん
みやびさん小動物看護士・ペット繁殖指導員・ペット販売士
ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪

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