日本は自然災害が多い国です。
人間の災害対策は行っているけれど、ペットのことまで考えていますか?
災害はいつどこで起こるか分からないからこそ、対策や準備が大切ですよね!
ここでは、ペットの防災対策についてお話していきます。
自然災害って何がある?
まず、自然災害ってどのようなものがあるのか見て行ってみましょう!
・地震
・津波
・台風
・大雨
・洪水
・高潮
・豪雪
・竜巻
・火山の噴火
地震は、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災、2011年3月11日に発生した東日本大震災、2016年4月14日に発生した熊本地震などが記憶に色濃く残っている方も多いのではないでしょうか?
特に、東日本大震災では、地震に伴い津波が押し寄せたことで、多数の方が犠牲になりました。
これから予想される地震は、首都直下地震や南海トラフ地震と言われていますが、他にも地震は起こる可能性はあります。
台風は、毎年日本に訪れ、様々な被害を残しています。
大雨による洪水、がけ崩れや土石流、高潮など、人間の予想を超えた自然の驚異を感じますね。
また、地球温暖化の影響から、豪雪や竜巻も地域によっては発生しています。
さらに、火山がある地域では、火山の噴火による噴石や火山灰の影響も発生しています。
災害に見舞われたペットはどうしていたのか?
では、現在まで災害に見舞われたペットはどうなっていたのでしょうか?
飼い主さんと共に避難が出来たペットは、避難所や飼い主さんの車の中などで生活を共にしていました。
しかし、一緒に避難が出来なかったペットや、一緒に避難したものの途中で飼い主さんとはぐれてしまったペットは、自力で生きて行かなければいけないため、野生化してしまったペットも数多くいました。
また、その中にも入れず、人知れず亡くなってしまうことも多々あったでしょう。
災害時のペットに関するトラブル
環境省は、ペットの災害対策ガイドラインをだしているものの、自治体によってまだバラつきがあります。
また、災害時の避難所によっては、ペットの同行がトラブルに繋がった例もあります。
実際に、東日本大震災発生後の自治体が行ったアンケートの回答には
- 避難所で犬が放し飼いにされ、寝ている避難者の周りを動き回っていた
- ペットによる子供への危害が心配
- ノミが発生した
- 犬の鳴き声や臭いなどの苦情
- アレルギー体質の方がいることから、避難所内で人と同じスペースで飼育することが難しい状況があった
- 他の避難者とのバランスを考慮して貰えず、自分のペットへの過度の要望を通そうとする避難者がいた
などの声が挙がっていたようです。
どうしてこのようになってしまったのかを考えると、飼い主のマナーが一番に思い浮かびますね。
避難所には、多様なたくさんの人が集まります。
また、災害に見舞われたことから、周りへの配慮ができない状況になっている人も多数訪れることでしょう。
せっかく、ペットと一緒に避難ができても、トラブルに繋がってしまうと居心地が悪いだけではなく、周りの人たちも、飼い主さんも、ペットもそれぞれがストレスを抱えることになってしまいます。
飼い主として、マナーを今一度見直そう。
人間も動物も、皆が少しでも過ごしやすいようにするためには、まずは、飼い主として現状、マナーを守れているかどうか一度見直してみましょう。
- 狂犬病の予防注射をきちんと接種しているか
- 混合ワクチンを定期的に接種しているか
- ノミ・ダニなどの寄生虫の検査、駆除、予防を行っているか
- トイレや吠え癖のしつけを行っているか
- 他の動物とも生活できるように慣らしているか
- 不妊、去勢手術を行っているか
いかがでしょうか?
これは、最低限のマナーと言っても過言でないものです。
人や犬、その他の動物が集まることがある以上、寄生虫などは蔓延しやすくなりますし、感染する病気はパンデミックを起こしやすくなってしまいます。
ペットも災害時には不安を感じ、いつも以上に敏感になっていると思います。
しかし、的確なコマンドを出してくれる飼い主さんを見ると安心し、落ち着くペットもいるので、普段からのしつけもペットを安心させるためにも大切なことなのです。
また、飼い主さんとはぐれてしまい、野生化した犬による繁殖を防ぐために不妊、去勢手術も大切なことです。
そして、未不妊、未去勢の場合は、発情期の季節に災害が起こると、犬のストレスに繋がるだけでなく、望まれない繁殖にも繋がってしまうおそれがあります。
災害時には、クレートやキャリーが役立つ
犬は、狭くて体が密着するような場所を好みます。
おうちの中でも、どうしてそんな狭いところに…と感じている飼い主さんも多いはずです。
これは、犬の祖先が狼であることに由来していると言われています。
犬の祖先である狼は、自然の中で生活をしていたことから、安全を確保できる場所としてうす暗くて狭い洞穴などを好んで寝床にしていたと言われており、犬もその名残を引き継いでいると言われています。
特に、寝ている時は無防備な状態でありますし、暗くて狭いところに入ろうとします。
また、危険を察知した時や不安に感じた時も、自分の身を守るために狭い所に潜り込もうとします。
そこで、活躍するのがクレートやキャリーです。
普段から使い慣れているものであれば、愛犬自身のにおいも付いていますし、尚良いと言えます。
ですので、おうちでも普段からクレートやキャリーに入る訓練を行っておくことが大切です。
クレートやキャリーは、災害時には移動手段以外にも、ペット専用の安心できる個室になるので、1匹につき1つ準備しておきましょう。
大型犬の場合は、クレートやキャリーに入れて持ち運ぶことが困難であることが多いため、簡易のケージや布製の折り畳みサークルを活用するようにしましょう。
マイクロチップや迷子札も準備しよう!
災害時には、やむを得ない状況でペットとはぐれてしまったり、ペットを残して避難しなければいけない時もあります。
そして、ペットを捜索するにあたって必要なものは、マイクロチップや迷子札です。
迷子札は、劣化から紛失してしまうこともありますが、マイクロチップは体内に埋め込むものであり、そう簡単には取り外しができません。
マイクロチップは、飼い主の情報を登録し、15桁の番号と一致させることで、誰が保有している犬なのかを明らかにすることができます。
また、盗難など不正に他者に愛犬が渡ることも防いでくれます。
マイクロチップ未装着のペットを飼っている方は、この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか?
マイクロチップの装着は、動物病院で行っています。
その他のペットの防災アイテムはどんなものを準備すべきか?
防災アイテムと言っても、どのようなものが必要になるのかわかりませんよね。
そこで、準備しておくにこしたことはないアイテムをご紹介していきたいと思います!
療法食、持病の薬
病気を患っているペットの場合は、持病の薬や療法食の準備をしておきましょう。
小分けにして専用のケースや袋に入れて、濡れないようにしておくことが大切です。
フード、飲み水
フードや飲み水を、少なくとも5日分の準備をしましょう。
フードは1回分ずつ小分けにして準備しておくと、与える際にも便利ですし、愛犬の体調の様子も観察しやすくなります。
また、食器を忘れた場合を想定して、口が大きく開くビニール袋に入れておくと、そのまま与えることができますし、衛生的です。
予備の首輪、ハーネス、リード
劣化による破損時に使うために予備の首輪やハーネス、リードを準備しましょう。
リードは、伸縮しないものがおすすめです。
ペットの写真、飼い主の連絡先
万が一、ペットが行方不明になった時のことを考えて、ペットの写真を準備しておくことも大切です。
写真は携帯電話に保存をしておいてもOKです。
チャームポイントなどを記入しておくことも忘れないでくださいね。
また、他にも飼い主さん以外の緊急連絡先や預かり先などの情報もメモなどに記入しましょう。
ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
どのようなワクチンをいつ接種したのか、現在患っている病気や過去に患った病気、現在の体重などを記入したものを準備しましょう。
また、かかりつけの動物病院の情報も大切なものですので、忘れずに記入しておきましょう。
トイレ用品
ペットシーツやマナー袋もあると便利です。
ペットの排泄物のにおいを抑えることができるので、周りの人たちへの配慮に繋がります。
タオル、毛布、おもちゃなど
ペットが雨などに濡れてしまった場合、そのままにしておくと雑菌が繁殖しやすく、においの原因や皮膚炎の原因に繋がってしまいます。
ですので、タオルを数枚準備しておきましょう。
また、季節に合わせて、毛布やカイロの準備も忘れずに。
ペットのストレス緩和のために、おもちゃも準備しておくといいですが、音が鳴るものは周りの人たちのストレスになりかねないので、できれば音がしないものを選んでおくと安心できますね。
家族で話し合おう!
ペットの防災対策には、家族と話し合うことも大切なことです。
お住いの区域の避難場所や、ハザードマップを確認し、避難指示が発令した時にスムーズに合流ができるように話し合ってみましょう!
また、地域で行っている防災訓練に参加したり、ペットも同伴の場合の訓練にも参加しておくと、安心することができます。
自然災害は突然起こる!だからこそ、備えが大切。
いかがでしたでしょうか?
自然災害は、ある日突然起こります。
だからこそ、普段からの備えがとても大切なのです。
環境省の人とペットの災害対策ガイドラインや、「備えよう!いつもいっしょにいたいから」などの情報ページも参考にしつつ、飼い主さんもペットも安心できる防災対策を考えたいですね!
また、各自治体によってもペットにおける災害時のガイドラインが準備されていることもありますので、是非、検索してみましょう!
投稿者プロフィール
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ポメラニアンとポメチーの女の子のママしています。
ペットショップ勤務をしていましたが、現在はペットに関するライターをしています。
家族と犬がより良く過ごせるように応援しています♪
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